日々人 細胞分裂

- 泡沫の妄想を あなたへ -

ぺぇーぱぁーくえすと [ かみ no 紙芝居 ] Lv.8

上空から襲ってきた敵を倒したあと この虚無の白い世界に 雨がよみがえった しかし 敵を倒してからというもの 俺と女神との間には 依然として長い沈黙があった まぁ俺が 一方的に口をつぐんだだけだが あの 引き金を引く瞬間に感じた違和感を 未だに拭い去れ…

ぺぇーぱぁーくえすと [ かみ no 紙芝居 ] Lv.7

転々と場所を変え 上空の敵から逃れた その合間では 女神に力がもどるたびに あの敵を倒すためにひつような 武器の創造を試した しかし 躰を奪われ 万全ではない女神の力では 大そうな武器は生み出せなかった 結局 いま手元にあるモノは 散弾銃とその銃弾1…

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.6

なんの役にも立たない 銃弾だけをにぎりしめ 真っ白な荒野を ひたすら逃げまどった すっころんで 敵の攻撃がうでをかすめようとも からだをつんざく敵の叫び声に 思わず両手で耳をふさごうとも 頭上からおりてくる『女神』の声は いつも平穏で 『心』に響き …

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.5

空中をただよう敵に狙いをすませ 引き金をひいた 『カチッ』っという音がむなしくひびいた …おい 弾がない 「…どうやら そこまでを生み出す力が いまの わたしには もう残されていないようです」 …空中にいる敵には さすがに手も足もでないぞ しかたない… ー…

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.4

ー敵を倒すと 武器は白い世界に吸い込まれるようにして消えていったー 「ほんらい あなたがたは 想像することで道を切り開いていく そういう いきもの なのです さきほどの 武器は あなたの『心』が想像し 願ったものに わたしの力を あたえた結果 生まれた…

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.3

…ちょっとまってくれ。 『決して ふりかえるな』だと? 「…ええ」 …ここでうしろを向いたら オレは いったいどうなるというんだ? 「あなたを 追うものがいます」 誰だそれは オレが 逃げ出したからか? 「この虚無の世界 あなたは その追うものに 心の弱み…

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.2

あれ? これ どこかで 見たことがあるような気がする 「わたしの声がきこえたようですね そう それはステータスといって あなたの生命力を意味する数値です あなたは以前の世界の記憶が 少し残っているようですね」 以前の記憶? 「この 真っ白な虚無の世界…

ぺぇーぱぁーくえすと [ 神 no 紙芝居 ] Lv.1

きっと 誰もがそうなんじゃないかなとおもう いつの間にかこの世に存在していた きっかけなんてわからない なにを持ってうまれてきたのかなにを置いてうまれてきたのかなにを望もうが望むまいが勝手に時は流れた 目の前には自由なフィールドがあって上空には…

「真相は穴の中」第八話(最終話)

村長と少年は霊山の山頂に辿り着いた 村長は手荷物の中からあるものを取り出し、穴に鎮めると口にした

「真相は穴の中」第七話

上から食べ物も何も降ってこなくなるとラッカスは体調を急に崩し始めた。急ぎ穴の外へと出ようと正体不明の者と計画を進めるが…

「真相は穴の中」第六話

穴の中で二人の男は出会った。 「見送られ死ぬはずの者」と「人知れず生きていた者」 やがて二人は交じり合いだした。

「真相は穴の中」第五話

霊山の穴の中で待ち受けていたのは、何者かの気配だった。こんな暗闇の中でどのようにして生きているというのか。 不気味な視線を感じる中、さらに予想しなかったことが起きる。 突然上から物が落ちてきた。 監視する者と幇助(ほうじょ)する者。 何者か達…

「真相は穴の中」第四話

死んだはずの男が目の前に、生きていた。 彼に思いを寄せていた娘は、彼が霊山の穴に入ったあの日を振り返る。 男は穴の中へ村の祭りでこしらえた梯子を伝って、一歩一歩、穴の底へ降りていった。

「真相は穴の中」第三話

村から連れ去られた娘たちを連れ戻り、事件を解決したことが評価され、多くの「歳」を与えられるきっかけになったのだと「元」村長は語った。ただ、その時の帰り道、以前霊山の穴に葬られたはずの幼なじみと出会ったのだと言い出した。

「真相は穴の中」第二話

突然開かれた減歳会議。なぜか裁かれたのは若くして村長になった男だった。 彼に憧れていた少年は、「元」村長から霊山の山頂に向かうまでの道を一緒に行かないかと誘われる。 重苦しい空気の中、「元」村長は自分が若くして村長になった経緯を語り始めた。

「真相は穴の中」

この村では行いが認められることで歳を与えられる。逆に過ちを犯せば「減歳会議」が開かれ、歳を取り上げられる。もしも零歳になってしまったら、村を見下ろす高い霊山の山頂にある底なしの穴に突き落とされるという罰が与えられるのだ。

無職の俺に降って湧いた話 最終話(全13話)

いつの間にか恋焦がれていた「メガネ」の彼は別人だった。 何とかその真相が知りたくて、そしてやっぱり彼に逢いたくて。 わたしはその彼が持っていたはずの「メガネ」を持つ人物を探し当てた。

無職の俺に降って湧いた話 第十二話

「依頼した「メガネ」はあの時の彼ではなく、まったくの別人だった。 そのことについて確認したいけど、どうすればいいのだろう」 「依頼遂行を失敗してから、胸騒ぎがする。 自分にはめずらしく指名依頼をしてきた依頼主のことが頭から離れない…」

無職の俺に降って湧いた話 第十一話

余命宣告を医者から告げられてから、僕はこの「メガネ」で過ごす時間に救いを求め始めた。 だれかの為に今日を生きる。しばらくそれを続けてみよう。僕が依頼を遂行することで、それが依頼主の日常に消化されていけば…。それを僕が今日を生きたことにつなげ…

無職の俺に降って湧いた話 第十話

このアルバイト、TVやネットで話題になっているが、実は真相が謎な部分が多い。遂行人になるには誰かから紹介してもらわなければならない。そして、紹介した者は今後一切、「(株)君がいて、ぼくがいる」との関わりをもってはいけない。

無職の俺に降って湧いた話 第九話

「(株)君がいて、ぼくがいる」という怪しい企業名の会社が売上を伸ばしている。この会社の提供サービスの特徴は「依頼主(消費者)の頼みごとを「ミッション遂行人」とよばれるスタッフがクリアしていく姿の一部始終を鑑賞できる」こと。遂行人の装着した「…

無職の俺に降って湧いた話 第八話

わたしは「彼」に出会ったことで、つらい虐めの日々をなんとかつないでいる。指名する度に依頼料金がふえていくシステムは悔しいけれど本当によくできている。毎月のおこづかいをためて、今日、やっとまた依頼が出来そうな金額にまでになった。 「彼」は私の…

無職の俺に降って湧いた話 第七話

依頼主の依頼内容が困難なものほどサービスは高額になり、遂行人の得られる報酬も多くなる。遂行人は自分のファンを作ることで報酬にボーナスがつくことから、何度も指名してもらえるようにと様々なアイディアを出しては依頼主に気に入られようとする。依頼…

無職の俺に降って湧いた話 第六話

依頼人に「メガネ」を通した映像を配信し、望むことをクリアすることで報酬が得られる。これまでに依頼をこなしてきて、この仕事の怖さや汚さを知ると同時に、この仕事に魅せられていく自分を感じる。より多くの報酬を得るためには、ミッション遂行レベルを…

無職の俺に降って湧いた話 第五話

ためしに引き受けた依頼分の入金を確認できたので、もう少し欲張ってみようと新しい依頼を受けたがそこで待っていたのはトラブルだった。依頼をクリアすることが出来ず、しかも初対面の人間に自己否定をされ傷つくが、後日依頼人から「トラブルに合っている…

無職の俺に降って湧いた話 第四話

バイトはフレーム部にWebカメラ・レンズ部にモニターを搭載した「メガネ」を装着し、モニターに表示された三択の中から依頼を選ぶことが出来る。 依頼人にその「メガネ」を通した映像を配信すると同時に、依頼人が望むことをクリアすることで報酬が得られる…

無職の俺に降って湧いた話 第三話

バイトはフレーム部にWebカメラ・レンズ部にモニターを搭載した「メガネ」を装着することから業務が始まる。モニターに表示された三つの依頼の中から好きなものを選ぶ。その依頼をクリアすることで報酬が得られるという珍しい仕事だ。 初めての受注する依頼…

無職の俺に降って湧いた話 第二話

無職の日々が淡々と過ぎて行く。そんなある日、友人に怪しい会社のアルバイトを紹介される。バイトの内容は、買い物などの代行業務だと友人から聞いた。 迷いながらも、手持ちの生活資金が減っていく危機感からバイトをはじめることを決心した…。

無職の俺に降って湧いた話 第一話

無職の頃、日課としてほぼ毎日一時間以上の外歩きを繰り返した。でもどんなに歩いても、今の自分が置かれた境遇に対しての不安や不満の想いを拭い去ることはできなかった。 「何の罰ゲームだよ。 早朝、ただ毎日歩くということを繰り返しているだけ。 すれ違…