2016-01-01から1年間の記事一覧
ー敵を倒すと 武器は白い世界に吸い込まれるようにして消えていったー 「ほんらい あなたがたは 想像することで道を切り開いていく そういう いきもの なのです さきほどの 武器は あなたの『心』が想像し 願ったものに わたしの力を あたえた結果 生まれた…
…ちょっとまってくれ。 『決して ふりかえるな』だと? 「…ええ」 …ここでうしろを向いたら オレは いったいどうなるというんだ? 「あなたを 追うものがいます」 誰だそれは オレが 逃げ出したからか? 「この虚無の世界 あなたは その追うものに 心の弱み…
あれ? これ どこかで 見たことがあるような気がする 「わたしの声がきこえたようですね そう それはステータスといって あなたの生命力を意味する数値です あなたは以前の世界の記憶が 少し残っているようですね」 以前の記憶? 「この 真っ白な虚無の世界…
きっと 誰もがそうなんじゃないかなとおもう いつの間にかこの世に存在していた きっかけなんてわからない なにを持ってうまれてきたのかなにを置いてうまれてきたのかなにを望もうが望むまいが勝手に時は流れた 目の前には自由なフィールドがあって上空には…
村長と少年は霊山の山頂に辿り着いた 村長は手荷物の中からあるものを取り出し、穴に鎮めると口にした
上から食べ物も何も降ってこなくなるとラッカスは体調を急に崩し始めた。急ぎ穴の外へと出ようと正体不明の者と計画を進めるが…
穴の中で二人の男は出会った。 「見送られ死ぬはずの者」と「人知れず生きていた者」 やがて二人は交じり合いだした。
霊山の穴の中で待ち受けていたのは、何者かの気配だった。こんな暗闇の中でどのようにして生きているというのか。 不気味な視線を感じる中、さらに予想しなかったことが起きる。 突然上から物が落ちてきた。 監視する者と幇助(ほうじょ)する者。 何者か達…
死んだはずの男が目の前に、生きていた。 彼に思いを寄せていた娘は、彼が霊山の穴に入ったあの日を振り返る。 男は穴の中へ村の祭りでこしらえた梯子を伝って、一歩一歩、穴の底へ降りていった。
村から連れ去られた娘たちを連れ戻り、事件を解決したことが評価され、多くの「歳」を与えられるきっかけになったのだと「元」村長は語った。ただ、その時の帰り道、以前霊山の穴に葬られたはずの幼なじみと出会ったのだと言い出した。
突然開かれた減歳会議。なぜか裁かれたのは若くして村長になった男だった。 彼に憧れていた少年は、「元」村長から霊山の山頂に向かうまでの道を一緒に行かないかと誘われる。 重苦しい空気の中、「元」村長は自分が若くして村長になった経緯を語り始めた。
この村では行いが認められることで歳を与えられる。逆に過ちを犯せば「減歳会議」が開かれ、歳を取り上げられる。もしも零歳になってしまったら、村を見下ろす高い霊山の山頂にある底なしの穴に突き落とされるという罰が与えられるのだ。