無職の俺に降って湧いた話 第一話

無職の頃、日課としてほぼ毎日一時間以上の外歩きを繰り返した。でもどんなに歩いても、今の自分が置かれた境遇に対しての不安や不満の想いを拭い去ることはできなかった。 「何の罰ゲームだよ。 早朝、ただ毎日歩くということを繰り返しているだけ。 すれ違うスーツ姿の男を直視できない。 生産性のない日々に、焦ってい…