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( >д<);'.・月詠み 日々 細胞分裂・∵.

- ネットの深海から 泡沫の言葉を放ちます -

わたしの持ちモノ leather shoesトリッペンtrippen『Bowl』

妄想使いのもちもの 日々

 長年、愛用していた一足の靴がある。

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trippenの『Bowl』という革靴だ。


履き心地が抜群で、スニーカーでもないのに一日履いていられるほどに歩きやすい。
この写真じゃ皺ができてしまっているけど、もともとくたっとした柔らかい皮質で、わたしは他の皮靴ではよく靴擦れを起こしたけど、この靴ではそんなことがなかった。

この一足の革靴との出会いは2005年にまで遡る。
わたしと多くの思い出を共有してきた。

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でも、ここ1年ほどはほとんど履けなかった。

写真では伝わりにくいけれど、靴底が斜めになるほどにすり減っているし、そのかかとの歪に沿うようにしてヒールもたわんでしまっている。
中敷きの下、内側から見た靴底の損傷も酷い。
そして裏返してみれば、底の皮の覗いた部分もすれて紐が切れている。
10年間、ワックス塗布以外に何もしてこなかった。
…当然こういうことになる。

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一番最後に履いた日、右かかと部分のプルストラップが取れてしまった。
その日はとても大切な行事があった。
無事に終え、ともに帰宅したこの革靴に対して「お疲れさまでした…」という気持ちが沸いてきたのを覚えている。

こんなになるまで放っておいた理由はただ一つ、…修理費用…。(お小遣い制となった今、より困難な状況に…)
「たぶん修理に出しても治らないんじゃないかな、痛んでるし、諦めて捨ててしまおうか…」と思っても、やっぱりそれは出来ずに靴箱に眠らせていた。

そんなある日、

 のサンダルを修理に出していたのだが、それが戻って来た。

すると、もう一度使うことの喜びを知ってしまったのがきっかけとなり、この革靴ももう一度再生が可能なら直してもらいたいという思いが強くなった。

お店と連絡を取り、「現物を見てもらったうえで直せるのであればお願いしたい」と申し出た後、郵送する。

そして、後日連絡があり、修理が可能だと告げられた。
前後のアウトソールの張り替えと、靴裏の痛んだ部分への当て皮(素材は同じではない)を施せばいけると判断された模様。
「やっぱり無理なんじゃないか…」と諦めていた部分もあったものだから、診断結果はものすごくうれしかった。


一か月ほどの修理期間がかかることと費用を教えてもらって電話を切る。
(費用は税込みで『アウトソール張替えが15,984円 + 当て皮修理2,592円 + 靴紐864円 + 代引き手数料 594円』
合計20,034円 そこに行きの送料620円をそこに足しても、)
もっと費用はかかってくるような想像をしていたものだから、もっと早く修理に出しておけばよかったとあらためて思ったのでした。



ー ー ー ー



…そして待つこと約一か月。
再会が叶った。

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梱包を解くと、いい匂い。
懐かしいのに、なぜか新しいようにも感じられ…。

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修理部分もご覧の通り、バッチリ。
(写真クリックで拡大します)

 ありがとう!


・ ・ ・ ・

…はじめてこの靴と出会った日、ベッドの脇に置いて寝たことを思い出した。
今は嫁におこられそうなのでそれはしないけど…。
でも、嫁よ。
この靴はわたしと嫁の歴史でもあるんだぜ。
どの写真見ても、だいたいこの靴が映ってる。
「お前、いつも同じ服だな…」と言われるとちょっぴり悲しいけれど、
「今日も、いつものその靴?」と言われるとなんだかうれしい。

わたしにとってのtrippenの靴とは、そんな靴。

 

http://www.trippen.co.jp