月詠み 日々 細胞分裂

- 泡沫の妄想を あなたへ -

巨大な胡桃型マンションの傍らに生きる森の民

 日が暮れてきた。

 3年前まで住んでいた、そびえ立つ「完結型マンション」を見上げる。

 天から降ってきた隕石が大地に突き刺さったような形状、それでいて上に向かって尖がっている。

 昼間にみると巨大な胡桃(くるみ)のように見えなくもないが、夕暮れ時から目立つようになる無数の窓から放たれる光を目にすれば、不気味な生きもののようでもあり、とりあえず近寄りがたい。

 あの頃に見下ろしていた景色の中にいる今の姿を、当時の自分はどう見るのだろうと想像してみる。

 

 自然志向の森の民と、完結型マンションで生活を送る住人とは同じ地上で生活をしながらも、その暮らしぶりは大きく違う。

「完結型マンション」は建立されてから300年近く経っている。

 

 居住区・就業区・商業区等が集約され、これら全てがその巨大な建造物の中で完結する。半径5キロ以内の建造物の中から一歩も外へ出ることなく、一生を終えることは決して珍しくない。

  特に30年前に国が破綻してからは、独自の立法から司法、行政も行われ始めていた。

 新たなる国の中では何が起きているのか、今の私には知る術がない。

 私は以前、あの国の中で生活をしていた。

 だが、いまは焚火に照らされる森の民だ。

 楽園を追放されたわけでもない。楽園などない。

 

 私が暮らしていたあの部屋にはまだ、元妻は居るのだろうか。

 度々、その頃のことを思い返す。

 

 遠くでカラカラと木のぶつかり合う音が聞こえた。

 焚火から一本火を取り出すと、その音の方へ向かう。

 良かった。罠にかかったのは今日は小さな獣だ。

 先日は人間だったので怖くなって逃げたのだ。

 

 焚火で先程の命を調理しながら今日の食事に有りつけたことに安堵する。

 お腹が少しでも膨れたなら良しとする。

 木をよじ登り、寝床の準備に入る。

 空には星空が広がっている。

 明日はこのまま晴れているだろうか。

 眠くなってきた。今日は歩き疲れた。

 防犯用の罠をもう一度確認したかったが、目視で済ませることにした。

 

 

という一場面の妄想でした。

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 背中痛が厄介だ。

 腰痛はよく聞くけど、背中ってどうなのだろうか…。

 昨日、また痛めて、今日はさらに痛みが酷い。

 体をねじるのもつらい。

 厚生労働省が私を分別するならば若年者扱いする年齢なのに。

 これは、認めたくはないが持病だ。

 

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 …楽になりたい。

 楽に。