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月詠み 日々 細胞分裂

- ネットの深海から 泡沫の言葉を放ちます -

風呂掃除をしながら妄想した結果

 こんな風呂掃除の便利グッズがあったらなぁ…。

 パジャマを着て、風呂掃除をしながらいつも思っていた。

 風呂掃除は10人家族の中で一番最後にお風呂を使う私の仕事だ。

 大人数だと思う。(少子化のこの時代、丁重に扱っていただきたい)

 以前、「大家族の私生活を撮影させてほしい」という、わたしには何が楽しいのか全くわからない類のテレビ番組スタッフが家にまで来て、撮影許可を願い出てきたことがあった。

 断った。撮影報酬がいくらになると言われたところで、風呂掃除奴隷なんぞしている私の手元に入るお小遣いなど無に等しい。

 

 風呂掃除は毎日行う。

 残業から帰ってきて、この家庭の仕事を終えた時、はじめて私は一息つけることになる。

 一番風呂という響きにすら憧れてしまうほど、風呂ライフは充実していない。

 湯船に浸かっていても、この後に掃除をするのだと思うと気が滅入る時もある。

「湯船に浸かったまま寝てしまおうか?湯冷めして風邪を引けば、家族の皆が心配してくれるかもしれない…。もしくは、眠りながらいつの間にか浴槽に沈んで死んでしまえば、掃除をする前に永い眠りにつけるかもしれない…」

 わたしは超絶ともいえるほど疲れていた時、そんなことを本気で考えたことがある。

 でも、やめておいた。

 

『自分が考えていることというのは、自分一人のもので「オリジナル」なアイディアだと思い込んでしまうことがある。特に「いける!」という根拠のない見通しを頭の中が勝手にエラーを起こし計算してしまう時は要注意だ。同じ考えを持っている人間などネットで検索すればすぐに見つかる』

と、私の好きな創作家が紙面で語っていたのをみて、きっとそれを行動にうつした人もいるのだと思うと二番風呂のように思えたからだ。

 

 

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 ある日、ドラッグストアでひとつの風呂掃除グッズを目にした。

 思わず手に取ってしまうような商品だ。

 試したい、でも効果が無かったらどうしようか。

 すぐに検索する。

 レビューにじっくり目を通す。

 これといった決定打に欠ける商評が多い。

 困った。

 店員に聞く。

「この商品、よく売れますよ。……でも、実はわたし、使ったことないので…すみません」

 正直な困った店員だ。

 そうだ、一度は湯船で命を削ろうとまで思いつめた身だ。

 人柱になろう。

 この商品の効果のほどを、私が身を賭して同じように悩む人へ伝えよう。

 それが、この風呂掃除奴隷の歩むべき道なのだ。

 

 

 

 

 …この話はほぼフィクションです。

 たぶん、そんな妄想が頭にうかんだので、そういう自分の都合のいいようにとらえた考えで世の中に溢れる商品を買う人が少なからずいるのだと思います。

 

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 風邪気味でつらい。日曜の朝からずっと調子が悪い。

 でも、月末には長期休みが待っている。

 解放される日々がそこまで来ている。

 

 あと一か月後には正月休み真っただ中だ。

 

 …休みが残り何日しかないとか考えて、

 部屋の隅で震えている私を思うと不憫でならない(´;ω;`)